あなたの“今”は、きっと未来につながっている−カウンセリングだよりから−

今週末はセンター試験ですね。

先日、自分自身も久しぶりに試験を受けたこともあり、勤め先の高校のカウンセリングだよりに、
こんな文章をのせてみました。↓


あなたの“今”は、きっと未来につながっている

高校3年生の人たちは、受験を控えて大変な時期だと思います。
志望校に合格できるだろうか、合格発表までは、
不安になることもあるでしょう。

一方でもう進路が決まって、ほっとした人もいるでしょう。
決まったら決まったで、
「本当にこれでよかったのだろうか?」
という気がしてきたり、
まだ決まらない友人にどのように接したらよいのだろうか、
と悩んでいる人もいるかもしれせん。

それぞれの人、それぞれの立場で、迷いや不安を抱えていると思います。
不安を自分の心でとどめ置けずに、バカ騒ぎをして気を紛らわしたり、
家族や友だちに当たってしまったりということもあるかもしれません。
そんなことも時には仕方ないのかもしれませんね。

でも、そんな今感じている迷いや不安をしっかり感じ、
心に刻んで欲しい、と思います。

イライラした気持ちや、不安な気持ちも、できれば目をそらさずに、
「ああ〜、今、自分、不安だな〜」とか、
「自分、イライラしちゃってるなー」といった具合に、
受け止められるといいですね。

そういう気持ちを経験することで、将来自分が親になり、
受験生や進路決定を控えた子どもを持ったときに、
子どもの気持ちに上手に寄り添うことができるでしょう。

また進路が決まった人で、
「まだ進路の決まらない友人にどのように接したらよいのだろう」、
とあれこれ思いをめぐらす経験も、立場がちがっても気遣える、
そんな大人に近づくために必要なことなのかもしれません。

人生で大事な進路を決定することは、すごく難しいですね。
いっそ誰かに決めて欲しい、と思うこともあるかもしれません。
だからこそ、しっかり悩んで考えて、
自分で結論を出したプロセスを大事にして欲しいのです。

これからの人生で、進路の選択をするのはこれっきりということはありません。
大学や専門学校を卒業すれば就職しなければならないし、
一度就職しても、転職することだってあるかもしれません。

思い通りにいかなかった場合、そのことをどのように
自分の中で折り合いをつけるかも大切なことです。
今、きちんと悩むことは「経験値」となって、
またいつか進路について考えなければならないときに、
力を発揮することでしょう。

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カウンセリングの「効果」−誰にとっての?

カウンセリングを終えて、こちら側(カウンセラー側)に、いやに充実感があるときは要注意だ。

なぜなら、そういう時は、たいていこちらがしゃべりすぎた場合だ。

カウンセリングをしてもらったのは、どちらなのか?


「説教は説教される側にメリットはなく、もっぱら説教する側の精神衛生に貢献している。」

というようなことを、河合先生がどこかに書いていたように思う。


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『17歳』に魅入る18歳たち

私立の中高でもカウンセラーをやっていますが、こちらのカウンセリング室に、
橋口譲二さんの写真集『17歳』と、『17歳−2001〜2006』をおいています。
17歳17歳
(2007/01)
橋口 譲二

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17歳―2001-200617歳―2001-2006
(2008/04)
橋口 譲二

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この写真集は、橋口さんが全国を回って出会った17歳の人たちの写真とインタビューの
見開き1ページで構成されています。
登場する17歳たちの中には、高校にいっている人もいれば、働いている人、働きながら定時制高校に通っている人もいます。もちろん、「考え中」の人も。

ここ最近、高3の男子生徒たちがこの写真集をよく見にきています。
読書の時間や自習のときに「次の時間に返しにくるんで、これ教室にもってっていいですか」と写真集を借りていくこともあります。
感想はあえて聞かないので、どう感じているのかは分かりません。

彼らの中にも、どうも進路で悩んでいるっぽい生徒もいるようです。
そんなとき、橋口さんの写真集の自分と同じ年代の人たちを見ることで、
「自分だったら、この質問にどう答えるか?」、「自分はどうだろう?」、「自分はカメラの前に立ったら、どんな風に写るのだろう?」
そんなことを考えているんでしょうか。

「他の人とは違う、自分だけの答えってなんだろう?」
とさぐっているようにも見えます。

安心して迷っていい、

簡単に答えを出さないでほしい、

と思います。

橋口さんもきっとそうおっしゃるでしょう。


橋口さんは、世界の若者に写真を教える活動もされています。
写真を教えるというか、写真を通じて、自分や世界の気づき方を教えているといったほうがいいでしょうか。
橋口さんのワークショップで学んだ若者たちの作品展が横浜で開かれています。
トークイベントもあるそうなので、どちらかの日程でいけたらいいな。

橋口さんの事務所 ミトローパのサイトから

http://www.apocc.org/Jpn.htm

「ベトナムワークショップ2007 写真展―少年少女の心の世界」

会期    :2008年10月1日(水)〜10月26日(日)
開館時間 :9時30分〜18時(入館は17時30分まで)
会場    :JICA横浜 ギャラリー 1F、2F
後援    :JICA横浜
協賛    :FUJI FILM、マッチアンドカンパニー、サンエムカラー

トークイベント 1 :「アートに何かできるのか?―生きる喜びを見つけるアートの力―」
日時    :2008年10月12日(日) 14:00〜16:00
会場   :JICA横浜 4F
司会    :橋口譲二(写真家、APOCC主催者)
パネラー :星野博美(ノンフィクション作家、APOCCスタッフ)
       :塚田尚三(青年海外協力隊員OB、東京芸術大学卒業)
       :永吉 聖(東京都立芸術高等学校美術科教諭)

トークイベント 2:「これまでのワークショップ報告―ベトナム、インド、ドイツ」
日時    :2008年10月19日(日) 14:00〜16:00
会場   :JICA横浜 4F
ゲスト   :橋口譲二(写真家、APOCC主催者)
       :星野博美(ノンフィクション作家、APOCCスタッフ)

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カウンセリングとP.F.ドラッカー

実は、P.F.ドラッカーがかなり好きだ。
全著書読破にはまだまだ遠いが、どの本を読んでも、示唆に富んでいる。
読んでいると、頭がスッキリしてくる。
ドラッカーの言っていることはカウンセリングに通じるところもある。
ドラッカーはカウンセリングを学んだことがあるのではないか、と思ってしまうほどである。

入り口は違えど、その道程が正しければ、同じ真実にたどりつく、ということであろうか。

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パパイヤ区版 スクールカウンセラー仕事はじめ <実務編>

□ 全校児童の名列をもらう。クラスと名前がわかればよい。

□相談室の確認。あるかないか。なければどこで相談をするのかを確認。

・ 専用の相談室がない学校がまだまだあります。そんなところでは多目的スペースのような場所を使わせてもらったりしています。その場合、何時までは使えるかを確認しないと困ったことに。相談の
途中で次の授業の子どもたちがどやどや入ってきたり、掃除の子どもが入ってきたり・・・・

□ 記録をどこに保管するか。

・ これは自分用の記録ですが、なるべく学校外に持ち出したくありません。できれば鍵のかかるキャビネットに入れておきたいです。

□日誌をつけるかどうかの確認。

・日誌をつけてください、と学校から言われるところもあれば、何も言われないところもあります。
 場合によると公文書扱いになり、情報公開請求があった場合に公開対象になるかもしれないの
で、私は最低限のことだけ書いています。

□相談の申し込みの窓口の確認。

・保護者や子どもから相談の希望があったときに、どういうルートで相談を受け付けるのかを、コーディネータ他の先生と打ち合わせておく。どのように相談の申し込みをすればよいのか、保護者むけ、子どもむけのカウンセリングだよりに明示して配布する。
また、ポスターを作って相談室や保健室に張っておく。
年度の初めに一回案内するだけでなく、年度途中でも案内をしたほうがいいかと思います。(去年はあまりできなかった・・・!今年はがんばるぞ!)
年度当初はいろいろなおたよりがたくさん出ていますので、その中にまぎれてしまう可能性もあります。特に新入生の保護者は始めてことばかりで、カウンセリングがあるということも頭に入らないかもしれません。
余談ですが、私は保護者向けのカウンセリングだよりにも振り仮名をふっています。理由は2つ。
1つは、保護者の中には日本語が母国語ではない人がいます。そういう方でも漢字は読めないが、ひらがなは読める場合は結構あるようです。
もう1つは、保護者の中にもLDや軽度知的障害を持っている方がいる可能性があるからです。

□地域の専門機関や関係機関の情報の確認

・医療機関
・校医
・保健センター
・子育て支援センター
・民間機関
・警察の窓口(少年センターなど)
・療育機関
・児童センター
・地域の担当の児童委員、民生委員さん
・子育て団体など

□関係機関にあいさつのはがきを書く。


□予算の確認いくらあるか、SCの判断で使っていいかどうか?
・パパイヤ区では、SC用の予算が少しではありますが、学校についています。
学校によっては他の予算にまわしてしまう場合もあります。
学校の事情もありますので、そういう場合はしかたがないのですが、使えるのなら、有効に使いたいですね。
参考までに、去年パパイヤ区小学校SCの皆さんにアンケートをとった結果によると、こんな物を購
入されているようです。
・ウノ                         ・ ラッシュアワー(ゲーム)
・紙粘土                       ・ 折り紙
・箱庭の砂                     ・ セロファン
・読み書き障害のスクリーニング検査     ・ フロスティッグ
・観葉植物

□医療機関や他機関を紹介する際の手はずを確認する。

・SCの判断で医療機関を紹介してもいいのか、校長にOKもらってからなのか。
「学校から医療機関やましてや民間機関を勧めるなんてとんでもない!」という考えの校長先生もまだまだいます。
その辺、よく見極めながら・・・。

□コーディネーターの先生との打ち合わせをどうするかの確認。

・ 空き時間がいつなのか。忙しい先生だと、何も話せずに1日終わってしまうこともあります。

□「相談中」などの札をつくる。もともとあれば、それを利用しても。

□中学のカウンセラーとどう連携をとるか、出勤日、連絡の取り方、守備範囲(施設一体型の一貫校の場合)

□「授業中に教室にフラッと入らせていただくことがあります。もしご迷惑ならば遠慮なくおっしゃってください。」ということを先生方につたえておく。

・勤務日にはなるべく全クラスを回りたいと思います。理由は、何かあったとき、あってからそのクラス
に行くと対象の子が「オレのこと見にきやがったな」ということがわかるし、まわりの子にもわかるの
で。普段から、何曜日には一回は教室に来る人なんだな、と子どもたちに思ってもらうことが必要。
プロフィール

Author:五百旗頭真子
元文化人のスクールカウンセラー。
カウンセリングのこと、
特別支援教育のこと、
自分の子育て(3人)のことなど。

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