現代の“からすたろう”たち−ニート前年比2万人増の64万人

 先ごろ発表された09年版青少年白書によると、
仕事も職業訓練もしていない若者(ニート)が、
08年は前年比2万人増の64万人となった。
中学、高校時代に不登校だったり中退した人が
ニートになる傾向が強いことも判明した、とのこと。


以前紹介した、八島太郎作の絵本「からすたろう」では、
からすたろうこと“ちび”は、小学校を卒業したのち、家業の炭焼きをついだ。

絵本『からすたろう』〜秋のイベントシリーズ 第2弾「ディスレクシアの子どもたち・・・」 より 

『蟹工船』と『からすたろう』

もちろん、八島太郎の創作であるので、そのままこういう人がいた、
というわけではない。
しかし、八島太郎の同級生にモデルとなる人物がいたそうである。

毎日、はだしで片道2時間の山道を「まいにち、まいにち6年ものあいだ」
歩いて学校に通うことで、
感覚統合療法と同等の効果があったのかもしれない。

さらに、いそべ先生という理解者を得、
小学校最後の学芸会の成功によって、社会に受け入れられている感をしっかりと感じ、
立派な炭焼きとして、社会的な自立を成し遂げた。

からすのなきごえのわずかな違いさえ聞き分ける、
鋭敏すぎるとも言える感覚は山で生き延びるために大いに役にたっただろう。

他人とのコミュニケーションの苦手さは、多少は軽減されたであろうが、
特性はそのままもちつづけたであろう。
しかし、自然相手のシンプルな生活と仕事のスタイルであれば
その特性はさほど障害にはならない。

からすたろうの時代には、「障害」という理解はなかったが、
多少の障害があっても、生まれながらの発達の偏りを補う自然環境があり、
コミュニケーションの苦手な人でも食べていける仕事の形態があった。

残念ながら、現代において炭焼きをして食べていくことは、ほとんど期待できない。
「高度対人化社会」においては、最低限、
「感じのいい挨拶」はできないとまず雇ってくれない。

からすたろうたちにとって、現代は生きにくい社会であることはまちがいないだろう。

そんなことを考えながらNHK福祉ネットワークを見ていたら、
コトバノアトリエ
というところが、専門学校などでコミュニケーションのトレーニングを行い、中退者を減らす取り組み
をしているとのこと。


40人学級で学べる子どもの条件

現在の40人一クラスで、
1時間ごとに授業のメニューが変わって、
みんないっしょに・・・
といった学校は、
そこで学べる子どもを選ぶ。

よく心理学の実験や調査で、
「実験設計が被験者を選ぶ」
ということを言われるが、
が、それと同じだ。

小1ギャップとか、不登校とか、いじめとか、学級崩壊といったもろもろの問題の原因は、
子供の側にあるわけではない。

40人学級という規格で学ぶことが出来る子どもが、
実は限られているということだ。

どういう子どもであれば現在の学校規格で学べるか、というと、

45分間座っていられる。
姿勢の保持ができる。
聴覚過敏がないこと。
触覚過敏がないこと。
視覚情報のコントロールが良いこと。
音韻処理に問題がないこと。
衝動性のコントロールが出来ること。
コミュニケーションに問題がない。

他にもあるだろうが、こうしたことがあげられるだろう。

規格にのれない子どもは・・・・どこへいったらいいのだろうか?

特別支援教育士(S.E.N.S)の認定証届く

特別支援教育士の認定証&IDカードが届きました!
思っていた以上に立派なもので、ちょっと感動・・・
青いビロードの仕立てに金文字のカバーをひらくと、
ほんのり墨のにおいが・・・
もしかして、氏名は手書き?
ジョーズな字だな〜。

とにかく立派なものをいただいて、
予想外にうれしいです!

さあ、今年もがんばろう!

特別支援教育士(S.E.N.S)、合否は?

実は、緑の封筒が数日前に届いていたのですが、
「LD学会の会費の振込み用紙だな」
よく見ずに、靴箱の上にほっぽり出したままに
していました。
(←こういうことするから、払おうというときに、どこにいったかわからなくなるんだよ!)

それで、昨日、やっと開封してみたら、

特別支援教育士(S.E.N.S.)最終試験の結果通知じゃないですか!

心の準備をする間もなく、えっつ、けけけ結果は?

と見ると、


「合格」

とのことでした〜。

ひゃー、よかった〜。

腰がぬけたよ。



「久米宏のテレビってやつは?」に茂木さん、勝間さん出演

昨日の夜、「久米宏のテレビってやつは?」に
茂木健一郎さんと勝間和代さんが出演されました。

事前に、所属している発達障害の親の会のお母さんから、
「アスペルガー症候群の成人の方が働いている場面が紹介されるかも」
ということで情報をいただいていました。

子どもたちを寝かしつけてから、
オンエアを見ましたが、どうも番組編集の都合上、カットされたようです。

勝間さんのブログに、取材を受けた方がそのむね書き込んでいます。

民放の一般の番組で発達障害が取り上げられるのは、なかなかないことなので、
カットされてしまったのは残念でしたが、
茂木さんも、勝間さんも、とても発達障害に親和性のある方だと、個人的に思っています。

いえ、お二人が当事者だということではなくて、発達障害を持つ人に理解があり、
応援してくれそうな雰囲気があるな〜、と思っているのです。

茂木さんは、言うまでもなく、番組でレインマンのモデル、キム・ピークをはじめ、自閉症圏の人たちを積極的に取り上げています。
茂木さんが活躍してくれることで、「ちょっと変な人」が世の中で生きやすくなるんじゃないかな、と期待しています。
実は、茂木さんは親の会のお母さん方にも人気なんです!
茂木さんが出演される番組は、親の会のメーリングリストで、
「今夜、茂木先生、○○に出ますよ」と必ずまわってきます。

勝間さんが推奨している、オーディオブックや読み上げ機能つき電子辞書などの耳からの学習や、
音声読み取りソフトによる口述筆記を推奨しています。
その他にもITを使いたおして、インプット、アウトプットの効率化を図っています。

こうしたことは、一般の人にもよいのでしょうが、
ディスレクシア(読み書き障害)などの発達障害を持つ人たちにこそ、有効なツールです。

勝間さんにも、ぜひデイジー(視覚障害やディスレクシアの人にためのテキスト読み上げソフト)のことも知ってほしいです。
いえ、もうご存知かもしれませんね。


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プロフィール

Author:五百旗頭真子
元文化人のスクールカウンセラー。
カウンセリングのこと、
特別支援教育のこと、
自分の子育て(3人)のことなど。

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